広告業界への転職で変わったこと

前談

今や、弊社のWeb周り全般の雑用になったとらです。とあるイベントに並んでいて暇で暇で仕方ないので文字を打ち込んでいる次第です。長いですが、もし時間があれば読んでみてください。
以下はこのブログを書く理由です。僕が今の会社に転職したのは2021年の10月です。
丸2年経ち、当時のことを忘れないためにも備忘録として書き記しておきます。
読んでいる方に何か一つでも思っていただければと思います。特に業界未経験から転職を目指す方には何か感じ取っていただけるものになってると思います。

そもそも転職は考えていなかった

Twitter(現X)(以下Twitterと書きます)でそれとなく投稿したことはあるんですが、知らない人もいるかと思うので書いておきます。僕は元々情報商材を買って信じている側のカモでした。ですので、今Twitterにウヨウヨしている未経験からフリーランスになるぜ！うぇい！みたいなのの1人だったわけです。
当時は天職のての字も考えていなく「会社というのは僕ら労働者を搾取するもので個人で稼げば100％懐に入るし、個人だから安くサービスを提供できていいことづくめ」みたいのなのを本気で信じてました。(これ以外にも商材屋の薄っぺらい売り文句は腐るほどあるから一例です。)
ですから、自分のスキルがある程度高まったら今の仕事を辞めようと思ってました。そんなことを考えながら2021年8月までコーディングの学習をしてました。

転機

じゃあなんで、結果的に転職したのかってとこが気になると思います。1番大きかったのは彼女の存在ですね。彼女から「どう考えても一度転職した方がいいと思う」とずっと言われてました。7月8月に“色々“あってしぶしぶ彼女の助言を聞き入れることにしました。（この“色々“は伏せさせて下さい。）

ただ、聞き入れた僕はというと内心は”彼女”が会社というものに洗脳されていると本気で思ってたんです。今思い返すととんでもない話ですよ。
ですから、本当は転職してもすぐに辞めて独立するつもりでした。すぐに独立する前提で転職したんですね。会社からしてもとんでもねえ爆弾みたいなやつです。

転職、そして洗脳は解ける

そして10月を迎え、僕は心機一転、表参道のオフィスで晴れて広告業界の一員となります。
そこからキラキラのクリエイティブな仕事が始まる！わけはなく、、、。実際は怒涛のドロッドロの日々で一ヶ月くらいずっと吐き気がしてましたね…笑
入っていきなり簡単なレタッチをさせられたり、一案件のコーディングを任せられたり…。あげればキリがないのですがずっと重圧に押しつぶされそうでした。（敢えて“～させられた“と書いたのは当時の僕はそう感じていたからです。）
ただ、吐き気がしてと書いたのですが、別に会社にヤバい人がいたとかでも、残業をめちゃくちゃさせられていたわけでもないんです。自分が制作しているこのサイト、このグラフィックがクライアントの手元に届く、全世界に公開されるんだということを突きつけられ、それに対する耐性が全くなかったんだと思います。あとは、先輩からのもどしも初めての経験で今までの自分自身を全否定されている気にもなりました。(今思えば大したスキルもないのに何言ってんだという感じですが笑)
そんなこんなで完全に会社員というものを見誤っていたことに気づきます。なんならデザイナーもコーダーもスーパーマンかよって思って本気で思ってました笑（今でも思ってます。）
僕は無力で考えの甘い井の中の蛙だったんだなと思い知らされたんですね。（それまでは独学でやろうと思えばなんでもできると考えていました。）
あの時何も考えずにフリーランス(という名のただのニートでしょうが…。)になっていた未来を考えると身震いがしますね。

独立はひとまず考えない

転職して良かったのは、まず客観的に自分を評価していただけるということです。「なにそれ、当たり前じゃん」と思う人は多いと思いますが、こちとらフリーランスにいきなりなろうとしてた人間なんで、その辺の視点が抜け落ちてたんですね。
あとは、自分のスキルに見合わない案件にアサインできるということです。これはフリーランスだと絶対に無理です。答えは簡単でフリーランスという性質上、自分の技術以上の依頼は来ないからですね。ただその点会社はなんらかの形で関わることは容易です。ですから技術を上げたいなら絶対に会社をオススメします。
僕は会社という存在に2年間という短い期間ですが、かなりお世話になってますし、何よりまだまだ吸収できることもあります。ですから独立は考えてないです。

僕にとって会社という存在、会社員でいること

人によってかなり違うと思いますが、僕にとっては「会社＝社長」というように感じています。小さい会社ですし、社長の僕に対する評価がそのまま会社としての評価になりますからね。
あとは、業界未経験の僕を会社で初めて採用していただいたこと、ポテンシャルを見込んで2年間で給料もかなり上げていただいたことの恩も返していきたいと思ってます。
給料を上げるということは経営者からするとかなり大きいことなんです。
会社員というのはすなわち人件費ですし、安いものではないです。当然ながら、利益と相反するものです。削れば削るだけ利益は上がります。そういったことを僕ら会社員が理解した上で働き続けたいと思う会社がある。僕はここに大きな意味があると思っています。そして、会社員はバカじゃありません。それに最近気づいた僕よりずっと昔からそんなことは理解しています。ですから、会社員を僕は心から尊敬しています。

あとがき

Twitter上で広告会社に未経験からの転職を目指す人をまあまあ見かけます。ただ、簡単ではないです。それなりの行動を起こさないと転職できないからです。このそれなりというのは個人の現在の技術によっても違いますし、入りたい会社によっても違います。
ただ、一つだけ言えるのは絶対に未経験からでも転職はできるよってことです。
未経験からの転職で変わることは本当に大きいですが、大変なこともありますし、プレッシャーも激ヤバです笑
でもそれ以上に会社でする仕事は楽しいし、苦しいこともあるけどそれもひっくるめて楽しいよってことを最後に伝えてこのブログを終わりにします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。